日銀が保有する国債の残高が先月末の時点で581兆円余りと、年度末としては過去最大となったことがわかりました。大規模な金融緩和の一環で、長期金利の上昇を抑えるため、国債の買い入れを続けていることが主な要因です。
発表によりますと日銀が保有する国債の残高は、先月末の時点で、政府が短期の資金繰りのために発行する国庫短期証券を含め、581兆7206億円となりました。
これは、年度末としては過去最大で、前の年度末と比べると、55兆円余り、率にして10.6%増加しています。
これは、日銀が大規模な金融緩和策の一環で、長期金利の上昇を抑えるため、国債を無制限に買い入れる措置を続けていることが主な要因です。
一方、日銀の総資産は、国債の買入れは増えたものの、新型コロナの影響を受けた企業の資金繰りを支援するための貸し付けが減ったことで、前の年度末から1兆円余り、率にして0.2%減少して734兆8498億円となりました。
-- NHK NEWS WEB