成田空港会社は、6年後を目指して進められている滑走路の新設や延伸に伴い、旅客ターミナルの利便性や効率性の向上が求められることから、現在3つに分かれている旅客ターミナルを将来的に1つに集約する構想をとりまとめました。現在の第2ターミナルの南側が候補地です。
成田空港では、3本目のC滑走路を新設するとともに、B滑走路を延伸する計画が2029年3月末を目指して進められていて、利用客の大幅な増加が見込まれています。
こうしたことから成田空港会社は、周辺自治体や国、有識者を交えた会議で空港の今後のあり方について検討を進め「新しい成田空港」の構想をとりまとめました。
その中では、現在3つに分かれている旅客ターミナルを1つに集約して利便性や効率性を高めるとしています。
新しいターミナルはすべての滑走路のほぼ中心にあたる現在の第2ターミナルの南側を有力な候補地とし、既存の旅客ターミナルを運用しながら段階的に整備するとしています。
そのほか、物流機能を集約した新しい貨物地区の整備方針も盛り込まれました。
新しいターミナルの具体的な整備規模や時期、コストなどは未定で、成田空港会社の田村明比古 社長は「今後検討を深め、より中身の濃い具体策をギアをひとつあげて検討していきたい」としています。
-- NHK NEWS WEB