「保守分裂」の構図となり、現職と新人あわせて4人が争った徳島県知事選挙は、元自民党衆議院議員の後藤田正純氏が、6期目を目指した現職や元参議院議員らを破って初めての当選を確実にしました。
後藤田氏は、東京都出身の53歳。
大手商社勤務を経て平成12年の衆議院選挙に自民党から立候補して初当選し、内閣府副大臣などを務めたあと、8期目の途中で議員を辞職して立候補しました。
今回の選挙は、後藤田氏や自民党の元参議院議員の三木氏を自治体の長や地方議員の一部が支援したのに対し、6期目を目指す現職の飯泉氏を自民党県連が推薦する「保守分裂」の構図となりました。
選挙戦で後藤田氏は、5期20年にわたる飯泉県政からの刷新のほか、LCC=格安航空会社の路線の誘致による観光振興などを訴えました。
その結果、後藤田氏は自民党の支持層のほか、支持政党を持たない無党派層からも幅広く支持を集め、初めての当選を確実にしました。
-- NHK NEWS WEB