日本が海外との貿易や投資などでどれだけ稼いだかを示すことし2月の経常収支は、2か月ぶりの黒字となりました。輸出の伸びが回復し、貿易収支の赤字幅が縮小したためです。
財務省が10日発表した国際収支統計によりますと、ことし2月の日本の経常収支は、2兆1972億円と、去年12月以来2か月ぶりの黒字となりました。
経常収支が黒字となったのは、貿易による稼ぎを示す貿易収支の赤字が6041億円と、過去最大だった前の月に比べて2兆5000億円余り、赤字額が縮小したためです。
原油やLNG=液化天然ガスなどのエネルギー価格は、このところ下落してきていることや、中国経済の回復に伴って輸出が再び伸びたことが影響しました。
さらに日本企業が海外の子会社から受け取った利子や配当などの収支状況を示す「第一次所得収支」は、海外の金利上昇の影響で証券投資の収益が増えて3兆4407億円の黒字となり、2か月ぶりに貿易収支の赤字額を上回りました。
-- NHK NEWS WEB