「豊田自動織機」は、国が定めたエンジンの耐久試験で不正を行っていた問題を受け、排出ガスの濃度が規制値を超えるおそれがあるとして、フォークリフトなど7万2000台余りのリコールを国土交通省に届け出ました。
豊田自動織機は先月、フォークリフト用のエンジンについて、国が定めた耐久試験で必要な試験をせずに推定値を使うなどの不正があったと明らかにし、国土交通省が立ち入り検査を行い、リコールが必要であれば速やかに実施するよう指示しています。
これを受け、会社が11日に届け出たリコールの対象は、耐久試験で不正が行われていたエンジンを搭載している、2014年10月から先月までに製造された「トヨタ ジェネオ」、「トヨタ ショベルローダ」の2車種あわせて7万2000台余りです。
国土交通省によりますと、エンジンを制御する装置のプログラムが不適切で、長期間使用すると、排出ガスの濃度が規制値を超えるおそれがあるということです。
豊田自動織機は11日から使用者に連絡をとり、販売店などでプログラムを無償で修正する対応をとることにしています。
今回の耐久試験の不正問題をめぐって、国土交通省は立ち入り検査の結果を踏まえ厳正に対応する方針です。
-- NHK NEWS WEB