中国の先月の新車の販売台数は、去年の同じ月と比べて9%余りのプラスと、2か月連続で増加した一方、日系各社の販売台数は大幅なマイナスとなりました。
中国の自動車メーカーなどでつくる「自動車工業協会」によりますと、先月の中国国内の新車の販売台数は245万1000台で、去年の同じ月と比べて9.7%のプラスと、2か月連続で増加しました。
多くのメーカーが価格の値下げなどのキャンペーンを行ったことや、EV=電気自動車などの「新エネルギー車」と呼ばれる車の販売が去年の同じ月と比べて34.8%のプラスと好調だったことが主な要因です。
中国の自動車市場では、景気対策として行われていた購入支援策が去年の年末で終了したことなどを受けて、販売不振に陥った会社が値下げに踏み切っていますが、収益を圧迫することにもつながるため、業界団体は行き過ぎた値下げ競争に対して警戒感を強めています。
一方、日系メーカーが今月3日に発表した先月の中国での販売台数は、トヨタ自動車が18.5%、ホンダが18.8%、日産自動車が25.3%とそれぞれ去年の同じ月と比べて大幅なマイナスとなっていて販売の不調が目立った形となりました。
-- NHK NEWS WEB