10日、京都府舞鶴市にある京都丹後鉄道の踏切で、ハンドル付きの電動車いすに乗った80代の男性が列車にはねられ死亡した事故で、国の運輸安全委員会は11日、現地に調査官を派遣し、事故原因の調査を始めました。
10日午前9時前、舞鶴市高野由里にある京都丹後鉄道の踏切で、ハンドル付きの電動車いすに乗った近くに住む林正夫さん(86)が列車にはねられ死亡しました。
現場は、遮断機や警報機のない「第4種踏切」と呼ばれる踏切で、警察は、林さんが踏切を横断しようとした際に列車にはねられた可能性があると見て調べています。
事故を受けて、国の運輸安全委員会は11日、2人の鉄道事故調査官を現地に派遣し、詳しい原因の調査を始めました。
調査官は、現場の位置関係を確認して距離を測ったり、踏切を渡る際の列車の見え方を確認したりしたほか、運行会社の担当者などからも話を聞いていました。
運輸安全委員会の足立雅和統括鉄道事故調査官は「電動車いすが、歩行者よりも目線が低いということなどがどう影響したのか分析していきたい。まずはいろいろな情報を集めて、あらゆる原因を考え調査していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB