来週開かれるG7=主要7か国の外相会合でとりまとめを目指す共同声明の原案が明らかになりました。
ロシア軍のウクライナからの即時撤退を求めるとともに、ロシアが国際的な支持を得るために偽の情報を使用していると強く非難し、信頼できる情報へのアクセスが維持されるよう取り組むとしています。
G7外相会合は来週16日から長野県軽井沢町で開かれる予定で、会合でとりまとめを目指す共同声明の原案が明らかになりました。
原案では、ウクライナへの侵攻を続けるロシアを最も強いことばで改めて非難し、すべての軍を即時かつ無条件で撤退するよう求めています。
そのうえで、ウクライナへの支援を必要なかぎり継続する一方、ロシアへの制裁の抜け穴を塞ぐため、第三国に対して武器の供給などを止めるよう要請するとしています。
さらに、ロシアが、国際的な支持を得るために、偽の情報を使用していると強く非難し、良質で信頼できる情報へのアクセスがカギになるとして、国連などの取り組みを支援するとしています。
一方、中国については、東シナ海などの状況を深刻に懸念し、力や威圧による一方的な現状変更の試みに強く反対するとしています。
また、台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて強調し、大手製薬会社の日本人男性らが中国当局に拘束されていることを念頭に、領事関係に関するウィーン条約などに従って行動するよう求めています。
このほか、核兵器のない世界の実現に向けて、各国の指導者や若者などに広島と長崎への訪問を促すことや、経済安全保障に対する脅威が増しているとして、G7の連携を強化することなども盛り込んでいます。
-- NHK NEWS WEB