新車の減産による品不足で落ち込みが続いていた中古車の販売に回復の兆しが出ています。
12日発表された先月の中古車の販売台数で普通乗用車が10か月ぶりにプラスに転じました。
「日本自動車販売協会連合会」によりますと、先月の中古車の販売台数は軽自動車を除いて37万7383台で、前の年の同じ月と比べて0.7%のマイナスとなり、減少にほぼ歯止めが掛かった形です。
このうち、普通乗用車は21万7017台で、10か月ぶりにプラスに転じました。
中古車をめぐっては、半導体不足の影響で自動車メーカー各社が減産を行った結果、下取りにまわる中古車が品不足となり、価格の高騰にもつながったことから、販売台数の落ち込みが続いていました。
その後、半導体不足が改善に向かい、新車の生産が足元で回復傾向にあることが中古車販売の回復につながりました。
日本自動車販売協会連合会は、「新車生産の回復に伴って市場に出回る中古車の数も回復傾向となってきた。中古車価格の水準はコロナ禍前と比べてまだ高い状態だが、新車の販売が回復に向かうことで、中古車市場も需給バランスが正常化に向かうとみられる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB