国内の多くの工場で製品の検査不正が明らかになった三菱電機は、兵庫県と岡山県にある子会社5社で新たに12件の不正が確認されたと発表しました。
三菱電機は、去年10月、国内の生産拠点の8割近い17の拠点で、あわせて197件の検査不正や不適切な行為があったとする最終報告書を公表し、その後、調査の対象を子会社に広げていました。
その結果、不正が見つかった拠点と関連がある子会社41社のうち、兵庫県と岡山県にある5社で、あわせて12件の不正が確認されたと発表しました。
中には、車載用部品の検査で事実と異なる数値を記録したり、特定の顧客向けの定期検査で一部の試験が実施されていなかったり、三菱電機からの指示で、契約と異なる材料で生産するなどの事実があったとしています。
いずれも顧客との契約に違反しているが、法令などには違反しておらず、安全性に問題はないとしています。
検査不正に関わる一連の調査はこれで終えるということです。
三菱電機は、「多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを、改めて心よりおわび申し上げます。信頼回復に向けた変革に全力で取り組んでまいります」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB