ことしの食品と飲料の値上げがすでに2万品目を超え、去年よりも3か月早いペースで進んでいることが分かりました。取りまとめた調査会社では、早ければ秋にも3万品目に達する可能性があるとしています。
民間の信用調査会社帝国データバンクが国内の食品や飲料メーカー、195社を対象にまとめた調査によりますと、ことし1月以降、18日までに値上げを行ったり、値上げを決めたりした品目は、「再値上げ」や価格を変えずに内容量を減らす「実質値上げ」を含めて2万品目を超えたということです。
2万品目を超えたのは去年は7月で、ことしは3か月早いペースとなっています。
このうち、来月は793品目、6月は2859品目で値上げが予定され、供給不足や価格の高騰が続く卵を使った製品や、不作が続くのり製品、それにカップめんなど幅広い食品に及ぶということです。
調査会社では、このペースが続いた場合、早ければ秋にも3万品目に達する可能性があるとみています。
帝国データバンクは「去年までのコスト上昇分を十分に転嫁できていない企業があるほか、新たな物流費の上昇分や賃上げのための人件費を織り込めていない企業もあり、今後の動向が注目される」と話しています。
-- NHK NEWS WEB