アメリカの起業家でソーシャルメディア大手ツイッターを買収したイーロン・マスク氏は、新たな対話式AIを立ち上げる考えをメディアのインタビューで明らかにしました。急速に利用が拡大している「ChatGPT」に対抗するねらいがあるものとみられます。
これはマスク氏が17日、アメリカのFOXニュースのインタビューで明らかにしたものです。
それによりますと、新たに立ち上げようとするのは「TruthGPT」という名前の対話式AIで、マスク氏は「宇宙の本質を理解しようとする最大限に真実を追究するものだ」と説明しました。
対話式AIをめぐっては、アメリカの非営利団体が人類が文明を制御できなくなるおそれがあるなどとして、少なくとも半年間は開発を中断するよう求める書簡を公表し、マスク氏も署名していました。
今回のインタビューのなかで、マスク氏はAIの危険性を指摘しつつ、「安全なAIへの最善な道かもしれない」と語りました。
すでに西部ネバダ州にAIの会社を設立したと伝えられていて、急速に利用が拡大している「ChatGPT」に対抗するねらいがあるものとみられています。
対話式AIをめぐっては、マイクロソフトやグーグルに加えてIT大手のアマゾンなども開発に乗り出していて競争が激しくなっています。
-- NHK NEWS WEB