流通大手の「セブン&アイ・ホールディングス」は、投資ファンドから出されていた社長らの退任を求める株主提案に反対する意見を公表し、井阪隆一社長らを続投させる取締役の選任案を決めました。5月に開かれる株主総会での採決の行方が焦点となります。
セブン&アイ・ホールディングスをめぐっては、コンビニ事業とスーパー事業の分離など大幅なグループの再編を要求してきた主要株主のアメリカの投資ファンド「バリューアクト・キャピタル」が3月、会社側に対し、井阪社長を含む取締役4人の事実上の退任を求める株主提案を送りました。
この提案について、会社は18日、取締役会として反対する意見を決議したと公表しました。
その理由として、海外のコンビニ事業を大きく伸ばすとともに、非中核事業の売却などで多角化路線を大幅に軌道修正するグローバル戦略を推進するうえで、今の経営体制が最適な体制だとしています。
-- NHK NEWS WEB