豊田自動織機が、国が定めたエンジンの耐久試験で不正を行っていた問題を受け、国土交通省は、不正を認定し、生産に必要な認証を取り消す方針を固めました。
豊田自動織機は先月、フォークリフト用のエンジンについて、国が定めた耐久試験で必要な試験をせずに推定値を使うなどの不正があったと明らかにし、国土交通省が立ち入り検査を行うなどして、事実関係を確認していました。
その結果、排出ガスの長距離耐久試験の際に一部のデータを改ざんするなどの不正を行っていたことや、排出ガスの性能が基準を満たしていなかったことが確認されたとして、生産に必要な認証を取り消す方針を固めました。
取り消しの対象は、2012年から2014年に不正に認証を取得した2車種のフォークリフト用のエンジンで、このエンジンを搭載したフォークリフトとショベルローダについては、今月11日に会社がリコールの届け出を行っています。
認証の取り消しは道路運送車両法に基づく行政処分で、国土交通省は会社側の言い分を聞く「聴聞」を今月25日に開き、その後、正式な処分を決定することにしています。
-- NHK NEWS WEB