3年前のアメリカ大統領選挙で、投票集計機に不正があったとするトランプ陣営の主張を当時、FOXニュースが繰り返し放送したとして集計機のメーカーが名誉を毀損されたとして損害賠償を求めていた裁判でFOXニュースは、虚偽の事実を伝えていたことを認め、メーカー側と和解したことが明らかになりました。
アメリカのFOXニュースは、3年前に行われた大統領選挙で一部の州で使われた投票集計機に不正があり「大勝利の結果が改ざんされた」などとするトランプ陣営の主張を繰り返し放送していました。
投票集計機のメーカー、ドミニオン・ボーティング・システムズは、名誉を毀損されたとして、おととし、東部デラウェア州の裁判所に損害賠償を求める裁判を起こしていました。
裁判所は先月、集計機に不正があったとするトランプ陣営の主張は「いずれも事実ではないということは明白だ」という判断を示していました。
そして18日、投票集計機メーカーのCEOは裁判所前で会見を開き「歴史的な和解に至った。FOXニュースがうその報道をしていたことを認めた」と述べ、FOXニュースが7億8750万ドル、日本円にしておよそ1055億円を支払うことで和解が成立したことを明らかにしました。
FOXニュースは「メーカーに関する特定の主張が虚偽であるとする裁判所の判断を受け入れる」という声明を発表しました。
-- NHK NEWS WEB