ルートや速度など、特定の条件付きでドライバーが不要となる自動運転「レベル4」が今月から解禁される中、千葉県の高速道路では、大型トラックを使った自動運転の実証実験が始まりました。
実証実験を行ったのは、大手商社とAI関連のベンチャー企業が合弁で設立した千葉県市川市の会社です。
「レベル4」の大型トラックを使って、2025年度に東京と大阪間で輸送サービスを始めることを目指しています。
19日は千葉県内の高速道路で、ドライバーが乗った状態で実験が行われました。
大型トラックには、周辺を検知して障害物を認識するセンサーが装備され、ハンドルが自動で動いて、時速80キロで走行していました。
トラックは、乗用車と比べて車体が大きく重いため、制御が難しいということで、会社では実験を重ねることで安全性を向上させたいとしています。
高速道路での自動運転をめぐって、政府は来年度に静岡県の新東名高速道路の一部区間に自動運転の専用レーンを設ける方針を示していて、車両の開発とあわせて交通インフラの整備も大きく進む可能性があります。
実証実験を行った「T2」の下村正樹CEOは「物流業界は人手が不足する一方で運ぶ物は増え、どんどん大変になっている。われわれが持っているノウハウを生かして自動運転で課題を解決したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB