JR東海は、東海道新幹線のビジネス客向けの専用車両で、隣の席との間にパーティションを設けるなどした新たな座席の販売を、ことし10月から始めると発表しました。
JR東海は2年前から、東海道新幹線の「のぞみ」に、無料のWi-Fiを時間制限なく利用できるなど、ビジネス客向けのサービスを充実させた専用車両を設置しています。
この専用車両について、会社では19日、3人掛けの座席の中央席にパーティションや飲み物などを置けるスペースを設けた新たな座席を、ことし10月20日以降導入すると発表しました。
この座席を利用する場合は、指定席料金に加えて1200円が必要ですが、パーティションがあることや、隣の席に人が座らないことなどによって周囲の視線を気にせず作業ができるということです。
また、同じく10月20日以降、「こだま」や「ひかり」にも、ビジネス客向けの専用車両を設けるとしています。
会社によりますと、専用車両の乗車率は3月時点で、平均6割程度となっていて、今後はインターネットのほか、窓口でも座席を販売するなどしてビジネス需要をさらに取り込みたい考えです。
JR東海の丹羽俊介社長は、19日に開かれた会見で「ワークスタイルに応じて移動時間を過ごしてもらえるよう、さらにビジネス環境を充実させる」と述べました。
-- NHK NEWS WEB