アメリカの電気自動車メーカー、テスラが19日に発表した先月までの3か月間の決算は、原材料価格が高騰したことに加え、値下げを繰り返したことなどから最終利益は前の年の同じ時期と比べて24%減少しました。
テスラが19日に発表したことし1月から3月までの決算によりますと、世界全体での販売台数は、前の年の同じ時期と比べて1.3倍となる42万2875台に増加しました。
この結果、
▽売り上げは、前の年の同じ時期の1.2倍にあたる233億2900万ドル、日本円にしておよそ3兆1300億円でした。
一方
▽最終的な利益は、25億1300万ドル、およそ3300億円で、前の年の同じ時期と比較して24%減少しました。
最終利益が減少したことについて会社は、原材料価格や物流価格の高騰などが利益を圧迫したことに加えて、環境意識の高まりで競合他社との競争が激しくなり、アメリカなどで値下げを繰り返したことも減益の要因になったとしています。
イーロン・マスクCEOは会見で、今後の価格の推移について「先のことは予測が難しいが、地政学的なリスクが増大するなどしないかぎり、来年の春ごろには落ち着くだろう」などと述べました。
-- NHK NEWS WEB