消費者の環境問題への意識が高まる中、大手衣料品チェーンが環境に配慮した新たな店舗を群馬県前橋市にオープンさせることになり、19日報道向けに店舗が公開されました。
「ユニクロ前橋南インター店」は、21日にオープンする大型店舗で、環境に配慮したさまざまな取り組みが導入されています。
店舗の一角には、アパレル業界で課題となっている衣料品の大量廃棄の問題に対応するため、自社の商品を有料で補修するサービスを行うコーナーが設けられています。
また、店舗の南側などがガラス張りになっているほか、天井にも大きな窓が設置されていて、自然の光を多く取り入れるデザインになっています。
さらに、消費者が着なくなった服を壁面の断熱材に活用していて、窓などの工夫も含めて、照明や空調に使う電力をおよそ40%削減できるということです。
会社では、環境対策をアピールするとともに、高速道路に近い立地を生かして、北関東を中心に消費者の取り込みを目指すことにしています。
「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの遠藤真廣執行役員は「服を買うだけでなく、訪れた人が楽しく過ごすことができる時間を提供したいと考えている。ここを1号店として、環境に配慮した店舗を世界中に増やしていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB