トヨタ自動車は、南米ブラジルの工場に新たに450億円を投資し、植物からつくられ環境にやさしいとされる「バイオエタノール」を燃料にしても走る小型のハイブリッド車の生産を始めると発表しました。
ブラジルでは、ガソリンだけでなく、サトウキビやトウモロコシなどの植物からつくられ環境にやさしいとされる「バイオエタノール」を燃料にしても走る「フレックス車」が広く普及しています。
トヨタは19日、ブラジルのサンパウロで地元の州政府と会見を開き、州内の工場に17億レアル、日本円でおよそ450億円を投資し、フレックス車にハイブリッドシステムを搭載した小型車の生産を新たに始めると発表しました。
来年にも販売を始め、22か国に輸出するとしています。
地元には700人の直接雇用が生まれるということで、ブラジルトヨタのラファエル・チャン社長は「雇用と収入を生み、ブラジルの脱炭素化のプロセスにも貢献したい」と述べました。
ブラジルではドイツのフォルクスワーゲンがバイオ燃料の研究開発拠点を新設するなど、バイオ燃料に関連する自動車メーカー各社の投資が広がっています。
-- NHK NEWS WEB