今週、日経平均株価が、ことしの最高値をつけるなどこのところ株価が上昇傾向にありますが、先週1週間の外国人投資家による日本株の買い越し額が1兆円を超え、去年4月以降で最大になったことが分かりました。
東京証券取引所は、株式などの売買状況を投資家別にまとめています。
先週の5営業日の間に最も上位のプライム市場で、外国人投資家が日本株を買った金額から売った金額を差し引いたいわゆる買い越し額は1兆487億円でした。
去年4月に東証で市場の再編が行われ、プライム市場ができてから1週間の買い越し額が1兆円を超えたのは初めてです。
また買い越しは3週連続です。
背景には、アメリカの銀行の経営破綻から始まった欧米の金融不安への懸念がいくぶん後退し、株式市場への投資が回復してきたことがあります。
こうした外国人投資家の動きもあって、日経平均株価は今月18日まで8営業日連続で値上がりしてことしの最高値を付け、市場関係者は「外国人投資家の買い越しが原動力になった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB