日本のアニメなどのコンテンツを海外でビジネスに生かしてもらおうと、日本政府が26日、シンガポールで現地企業などを対象にしたセミナーを開きました。
このセミナーは、日本のアニメや映画といったコンテンツの海外展開を進めることを目的に、多くの企業がアジアでの拠点を設けているシンガポールで26日、日本政府が開いたもので、現地企業のマーケティング担当者などおよそ100人が参加しました。
日本政府からは、クールジャパン戦略を担当する鶴保沖縄北方担当大臣が出席し、「日本のアニメや漫画、食べ物、伝統文化などを通じて経済活動に貢献していきたい」と述べて、日本のコンテンツの積極的な利用を呼びかけました。
このあと、大手広告代理店の担当者が、日本では企業がアニメやゲームのキャラクターを広告やCMなどで使う事例が増えていることを紹介し、コンテンツの利用が企業の売り上げにもつながると説明しました。
アジアでは、タイやインドネシアを中心に日本のポップカルチャーが若者などに広く浸透していて、今後は日本のコンテンツをビジネスに生かす機会も増えるものと期待されています。
鶴保大臣はNHKの取材に対し「大きな可能性を秘めた分野であり、日本のコンテンツをいかにしてビジネスの種として使ってもらえるか、政府としても考えていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB