アメリカの先月の新車の販売台数は、前の年の同じ月より1.6%減少して3か月連続のマイナスとなり、買い替え需要が一巡したことなどの影響で販売の減速が鮮明になっています。
民間の調査会社オートデータが3日に発表した、先月のアメリカの新車の販売台数は155万5859台で、前の年の同じ月より1.6%減少し、3か月続けてマイナスとなりました。
これはガソリン安などを背景に、SUV=多目的スポーツ車の販売が好調だった一方で、セダンなど乗用車が前の年より10%以上減少したためです。
メーカー別では、アメリカの大手はGM=ゼネラル・モーターズが1.5%増加した一方で、フォードが7.2%と大きく減少しました。日本のメーカーは日産自動車は3.2%増加しましたが、トヨタ自動車が2.1%、ホンダが0.7%それぞれ減少しました。
アメリカの新車販売は、去年まで2年連続で年間の過去最高を更新しましたが、買い替え需要が一巡したことなどの影響で、ことしは1月からの3か月間でも去年を1.5%下回っています。
各メーカーは低迷する販売を刺激しようと、値引きの原資として販売店に払う奨励金を2009年以来の高い水準まで引き上げていますが勢いを取り戻せず、専門家の間ではことしの年間販売は去年を下回りそうだという見方が出ています。
-- NHK NEWS WEB