野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックの観戦チケットを不正に転売したとして、20代の男女2人が逮捕されました。2人はプロ野球やコンサートなどのチケット1100枚余りを転売していたとみられ、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
逮捕されたのは、東京 世田谷区の無職、伊藤啓太容疑者(25)と、東京 新宿区の会社員、小林真優容疑者(24)です。
警視庁によりますと先月、東京ドームで行われたWBCの観戦チケット5枚をインターネットで不正に転売したとして、チケット不正転売禁止法違反の疑いが持たれています。
チケットの中には、大谷選手が先発ピッチャーとして登板した日本対イタリアの準々決勝の試合も含まれていて、正規の価格のおよそ4倍の13万円で転売していたということです。
2人は調べに対し容疑を認め「知名度の高い選手の出場が報道されるたびに転売の相場が上がり、価格を引き上げていた」などと供述しているということです。
去年2月から11月までの間におよそ500人に対し、プロ野球やコンサートなどのチケット1178枚を転売し、このうちWBCは121枚で181万円の利益をあげていたとみられるということです。
2人は野球観戦が趣味で、転売で得た利益を全国のプロ野球の試合を見に行くための費用などに充てていたということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB