21日の東京株式市場、半導体業界の先行きへの警戒感が和らいで日経平均株価は一時、取り引き時間中としてのことしの最高値を更新したものの、その後は売り注文も出て、荒い値動きとなっています。
21日の東京株式市場では、半導体の受託生産で世界最大手の台湾のTSMCや国内の半導体メーカーが20日発表した決算が市場の予想ほど悪くなかったことから半導体関連の銘柄に買い注文が集まり、日経平均株価は一時、取り引き時間中としてのことしの最高値を更新しました。
しかし、その後はアメリカ経済の先行きへの不透明感から売り注文も出て、荒い値動きとなっています。
▽日経平均株価、午前の終値は、20日の終値より19円33銭安い2万8638円24銭。
▽東証株価指数=トピックスは、1.28下がって2038.45。
▽午前の出来高は、5億2353万株でした。
市場関係者は「アメリカで発表された主要企業の決算や、製造業の景況感を示す指数が市場予想を下回るなど、景気の先行きへの警戒感は強まっているため、株価が値上がりしたところで利益を確保するための売り注文も出やすい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB