陸上自衛隊のヘリコプターが沖縄県の宮古島の周辺で消息を絶った事故で、海底で見つかった機体の回収を民間のサルベージ会社が行うことが決まりました。早ければ今月末にも回収に向けた作業が始まる見込みです。
今月6日、陸上自衛隊のヘリコプターが宮古島の周辺で消息を絶ち、乗っていた隊員10人が行方不明になった事故では、水深106メートルの海底で胴体部分とみられる損壊した機体の一部などが見つかっています。
陸上自衛隊は、民間業者に委託して機体の回収を行うため、21日入札を行った結果、東京に本社がある大手サルベージ会社のグループ会社が10億円余りで落札し、契約したということです。
この会社は、去年1月に航空自衛隊のF15戦闘機が石川県沖の日本海に墜落した事故などでも、機体の捜索や引き揚げにあたっているということです。
陸上自衛隊は天候条件などがよければ今月末にも作業を始め、胴体部分のほか、散乱している残骸も回収して機体を調査するとともに、フライトレコーダーも回収して事故原因の究明を進めることにしています。
一方、自衛隊は、今月18日に見つけた隊員とみられる1人の引きあげを行うとともに、行方が分かっていないほかの4人についても捜索を続けています。
-- NHK NEWS WEB