世界的に車の電動化が進む中、アメリカでもEV=電気自動車の販売は年々増加しています。去年2022年は新車の販売台数全体は減少しましたが、EVは前の年の1.6倍に増加しました。
JETRO=日本貿易振興機構ニューヨーク事務所によりますと、アメリカの去年の新車販売台数は1390万台余りとなり、前の年と比べて7.8%減少しました。
在庫不足や自動車ローン金利の上昇などが影響しました。
一方、EVの販売台数は81万台余りとなり、前の年の1.6倍に増加したということです。
アメリカの新車販売台数に占めるEVなどの走行中に排気ガスを出さない車の割合は去年は6.7%となり、前の年の4.1%より2.6ポイント上昇しました。
バイデン政権は2030年にEVなどの走行中に排気ガスを出さない車の新車販売に占める割合を50%に引き上げる目標を掲げていて、割合は年々上昇しています。
自動車メーカー各社が去年、アメリカで販売したEVは54車種と前の年の40車種から増加していて、各社が新型モデルのEVを投入したことがEVシフトを後押ししています。
一方、課題としては充電スタンドの普及があります。
20日時点で全米の充電スタンドは5万6000余りですが国土が広いアメリカでは空白地帯も多く、また、短時間で充電できる急速充電設備はまだ少ないのが実情です。
-- NHK NEWS WEB