経営が悪化していたアメリカの小売り大手、ベッド・バス・アンド・ビヨンドは、日本の民事再生法にあたる連邦破産法第11条の適用をアメリカの裁判所に申請し、経営破綻したと発表しました。金融不安が広がる中で資金調達が難しくなり、経営に行き詰まったとみられています。
アメリカを中心に寝具やバス用品といった家庭用品のチェーンを展開するベッド・バス・アンド・ビヨンドは23日、日本の民事再生法にあたる連邦破産法第11条の適用をアメリカの裁判所に申請し、経営破綻したと発表しました。
会社は去年11月までの3か月間の決算で7期連続の最終赤字に陥り、負債は去年11月下旬の時点で52億ドル余り、およそ7000億円にのぼり、経営の再建を進めていました。
アメリカのメディアは、ネット通販などデジタル化への対応の遅れが経営悪化を招いたと伝えていて、先月相次いだ銀行の経営破綻で金融不安が広がる中でヘッジファンドや金融市場からの資金調達が難しくなり、経営が行き詰まったとみられています。
会社が展開している家庭用品店360店舗とベビー用品店120店舗は、売却先が見つからなければ閉店とする計画だということです。
-- NHK NEWS WEB