22日、富山県高岡市にあるフィットネスクラブのプールで、水泳教室に参加していた5歳の男の子が死亡した事故で、当時、近くにいた監視役のコーチ3人がほかの子どもたちに気をとられるなどして、プールに飛び込んだ男の子に気付いていなかったことがわかりました。
22日、高岡市にある「オーパスフィットネスクラブ高岡」で水泳教室に参加していた笠谷拓杜ちゃん(5)が1メートル20センチの深さがあるプールの中で沈んでいるのが見つかり、その後、死亡が確認されました。
フィットネスクラブを運営する会社の形田博之代表取締役によりますと、当時は練習が終わったあとの自由時間で、拓杜ちゃんを含む19人の子どもが遊んでいて、会社のルールではコーチ1人以上がプールサイドに立って全体の監視にあたることになっていたということです。
しかし、監視役として近くにいたコーチ3人のうち、1人はプールに入ってほかの子どもの相手をしていたほか、プールサイドに立っていた残りの2人も子どもたちとのやりとりに気をとられ、拓杜ちゃんがプールに飛び込んだことに気付いていなかったということです。
形田代表は取材に対し「溺れないだろうという過信があって、気が緩んでいたということだと思う」と話しています。
警察は安全管理に問題がなかったかなど捜査を進めています。
-- NHK NEWS WEB