今月1日に「日本電産」から社名を変更した「ニデック」の昨年度1年間の決算は、車載事業の構造改革の費用が膨らんだことなどで最終的な利益が66%の大幅な減少となりました。
発表によりますと、「ニデック」の昨年度1年間のグループ全体の決算は
▽売り上げが前の年度より16%増えて2兆2428億円となりました。
売り上げが2兆円を超えるのは初めてで、円安によって業績が押し上げられた形です。
一方
▽最終的な利益は前の年度より66%減って450億円でした。
これは、中国でEV・電気自動車の関連製品の生産が停滞したことに加えて、車載事業を中心に構造改革の費用として750億円余りを計上したことなどが主な要因です。
会社では、今年度の業績については、中国でEV向けの製品の需要が高まるなどとして
▽売り上げは2兆2000億円
▽最終的な利益は1650億円を見込んでいて、最終的な利益は過去最高になる見通しだとしています。
ニデックの佐村彰宣常務は大阪市内で開いた決算会見で「中国のEV市場はこれからも伸びていくのは間違いない。足もとの環境は不透明だが、構造改革の成果を出せるよう取り組んでいきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB