中国で開かれている上海モーターショーで、ドイツの大手自動車メーカーが、中国人の来場者にアイスクリームを配付しなかったとする動画が中国のSNSで拡散し、メーカー側が謝罪に追い込まれる事態となりました。中国国内ではこのメーカーの車の不買を呼びかける動きも一部で出ています。
今月18日から開かれている上海モーターショーでは、ドイツのBMW傘下の「MINI」のブースで来場者にアイスクリームを配っていましたが、中国のSNS上では、このブースの中国人スタッフが、中国人の来場者には「なくなった」と答えて配付しなかった直後に外国人に配付したとする動画が拡散しました。
ネット上では「差別ではないか」などといった批判の声が相次いだため、メーカー側は、不快な思いをさせたと2度にわたって謝罪する事態となりました。
しかし、その後も批判はおさまらず、中国メディアによりますと、江蘇省にある企業がBMWの車を持つ社員に対し、中国の国産車に買い替えるよう求める通知を出すなど、不買を呼びかける動きも一部で起きているということです。
こうした動きに対し、中国共産党系のメディア、環球時報の元編集長はSNS上で「BMWの不買運動にまで発展させてはいけない」と発信するなど、批判の高まりを抑えようという意見も出ています。
-- NHK NEWS WEB