流通大手のイオンは、首都圏を地盤とする食品スーパー、いなげやを経営統合すると発表しました。ネット通販などとの厳しい競争にさらされるなか、事業の効率化で収益力を高めるのがねらいです。
発表によりますと、イオンは、およそ17%を出資するいなげやの株式をさらに買収して、ことし11月をめどに51%を保有して子会社化します。
そのうえで、来年11月をめどにスーパー3社を運営する子会社の傘下に置く形で経営統合し、いなげやは上場廃止となる見込みです。
いなげやは、首都圏で食品スーパーとドラッグストア合わせておよそ270店舗を展開していますが、コロナ禍の巣ごもり需要の反動と、物価高による節約志向の影響で業績の低迷が続いていました。
スーパー事業がネット通販などとの厳しい競争にさらされるなか、両社は、商品の共同調達や、自社ブランドの拡大など事業の効率化で収益力を高めるねらいです。
-- NHK NEWS WEB