三菱自動車工業は中国で生産するエンジン車の販売不振のため、226億円の損失を計上し、3月から現地生産を停止していることを明らかにしました。中国ではEV=電気自動車などの販売が急拡大する中で、エンジン車などが主体の日系メーカーの販売が減少しています。
三菱自動車は25日、昨年度(2022年度)の単体の決算で226億円の損失を計上すると発表しました。
会社では、去年12月に新型のエンジン車を投入し、中国・湖南省の工場で生産していますが、EVやプラグインハイブリッド車などの「新エネルギー車」の販売が急拡大する中で販売が低迷し、損失を計上するということです。
販売が当初の計画を下回るなか、会社は3月から現地生産を停止しています。
世界最大の自動車市場の中国では去年、EVなどの新エネルギー車の販売台数が市場全体の4分の1を占めるなどEVシフトが急速に進み、新興メーカーが台頭する一方、エンジン車やハイブリッド車が主体の日系メーカーの販売は不振が目立っています。
ことしに入ってからの販売台数も去年の実績と比べて、日産自動車が49%、ホンダが45%などといずれも大幅に減少していて、各社とも中国で急速に進むEVシフトへの対応を迫られそうです。
-- NHK NEWS WEB