25日のニューヨーク株式市場はアメリカの銀行の経営が悪化して景気が落ち込むことへの懸念から売り注文が増え、ダウ平均株価は300ドルを超える値下がりとなりました。
25日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は前日に比べて344ドル57セント安い3万3530ドル83セントでした。
ダウ平均株価の値下がりは3営業日ぶりです。
24日にアメリカの地方銀行「ファースト・リパブリック・バンク」の巨額の預金の流出が明らかになったことで、銀行の経営が悪化して景気が落ち込むことへの懸念が広がり、金融株などに売り注文が増えました。
「ファースト・リパブリック・バンク」の株価の終値は前日に比べて49%の急落となりました。
IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も前日に比べて1.9%の大幅な下落となりました。
市場関係者は「『ファースト・リパブリック・バンク』以外の地方銀行も預金が流出し経営が悪化するという懸念が高まれば金融不安が再燃し、いったん落ち着いていた金融市場が再び動揺するおそれがあるという見方も出てきていて、投資家の間で警戒が強まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB