対話式AIの開発で激しい競争を繰り広げているアメリカのIT大手、マイクロソフトと、グーグルの持ち株会社、アルファベットが25日、3月までの3か月間の決算を発表しました。マイクロソフトは増益を確保した一方、アルファベットは減益となり、明暗が分かれる結果となりました。
アメリカのマイクロソフトと、グーグルを傘下に置くアルファベットは、25日、ことし1月から先月までの3か月間の決算を発表しました。
このうちマイクロソフトは、クラウド事業が好調だったことなどから、売り上げが528億5700万ドル、日本円にしておよそ7兆500億円と前の年の同じ時期と比べて7%増えました。
また最終的な利益も182億9900万ドル、およそ2兆4400億円と9%増え、増収増益となりました。
一方、アルファベットは売り上げが697億8700万ドル、日本円にしておよそ9兆3100億円と、前の年の同じ時期と比べて2%増え、増収を確保したものの、最終的な利益は150億5100万ドル、日本円にしておよそ2兆円で8%減り、増収減益となりました。
景気減速への懸念から企業が動画投稿サイト、ユーチューブなどへの広告の配信を控える傾向が続き、ネット広告収入が減少したことやおよそ1万2000人の社員の人員削減にともなうコストがかさんだことが背景にあります。
対話式AIの開発で激しい競争を繰り広げている2社の間で明暗が分かれる結果となりました。
-- NHK NEWS WEB