富山県と長野県を結ぶ北アルプスの立山黒部アルペンルートで、今月中旬の全線開通に向けて、道路の除雪作業などが急ピッチで進められています。
立山黒部アルペンルートは、長野県大町市と富山県立山町をロープウエーなどで結ぶ、全長およそ90キロの山岳観光ルートで、年間100万人近くの観光客が訪れます。
冬の間は雪のため閉鎖されていますが、今月15日の全線開通に向けた準備作業が急ピッチで進められています。
4日は、黒部ダムを見下ろすロープウエーの大観峰駅で、職員がゴンドラの上に乗り、ロープに緩みなどがないか慎重に確認していました。
また標高2450メートルの室堂では、ブルドーザー8台が出て道路の除雪作業が進められ、作業員が高さ8メートルほどまで降り積もった雪を掘り進めていました。
アルペンルートの運営会社、立山黒部貫光の見角要運輸事業部長は「ことしは雪が多いので、例年より高い雪の壁などが楽しめると思う。多くの観光客に来てもらいたい」と話していました。
立山黒部アルペンルートは、今月10日に一部が開通したあと、15日に全線開通する予定です。
-- NHK NEWS WEB