ホテルや不動産などの事業を手がける「ユニゾホールディングス」は、新型コロナなどの影響で資金繰りが急速に悪化したため、26日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。負債総額は1200億円を超え、ことし最大となります。
ユニゾホールディングスは、関連会社を通じてホテルや不動産などの事業を行っていますが、新型コロナの影響でホテルの利用客が減ったことに加え、予定していた資産の売却も進まなかったことから資金繰りが急速に悪化し、26日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。
負債総額は1262億円で、民間の信用調査会社「帝国データバンク」によりますと、ことし最大となります。
会社は、スポンサー企業として投資会社、日本産業推進機構から支援を受け再生を図るとしています。
会社の代理人弁護士によりますとホテルや不動産などの関連会社は、単体での事業継続に支障がないとして今回、再生手続き開始の申し立ては行っておらず、これまでどおり事業を続けるとしています。
この会社は、2020年に投資ファンドなどからの買収提案に対抗して従業員による自社の買収という異例の手段に打って出ましたが、その後、経営が悪化し、今回、社債の償還ができなくなったことで再生手続きの開始を申し立てたとしています。
-- NHK NEWS WEB