26日のニューヨーク株式市場はアメリカの地方銀行の経営悪化をきっかけに金融不安が再燃することへの警戒感から売り注文が増え、ダウ平均株価は2日連続で値下がりしました。
26日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は前日に比べて228ドル96セント安い、3万3301ドル87セントでした。
ダウ平均株価の値下がりは2日連続です。
巨額の預金の流出が明らかになったアメリカの地方銀行「ファースト・リパブリック・バンク」の経営悪化に関する報道をきっかけに金融不安が再燃することへの警戒感が広がり、取り引き終了にかけて売り注文が増える展開となりました。
「ファースト・リパブリック・バンク」の株価は25日に49%の急落となりましたが、26日の終値も前日と比べて29%の急落となりました。
一方、IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数の終値は一部のIT大手の業績が好調だったことなどから1万1854.35と前日に比べて55.19ポイントの上昇、率にして0.4%の上昇となりました。
市場関係者は「金融不安が再燃すればアメリカの景気が落ち込むおそれがあり、投資家は先行きが不透明になっているとして警戒を強めている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB