ホテルや不動産などの事業を手がける「ユニゾホールディングス」が裁判所に民事再生法の適用を申請したことを受け、会社が発行した合わせて610億円分の社債が債務不履行になりました。国内の公募社債の債務不履行は2017年に経営破綻した大手エアバッグメーカーの「タカタ」以来となります。
ユニゾホールディングスは、関連会社を通じてホテルや不動産などの事業を行っていますが、新型コロナの影響でホテルの利用客が減ったことに加え、資産の売却も進まなかったことから資金繰りが急速に悪化し、26日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。
これを受けて、会社が発行した合わせて610億円分の社債が債務不履行となり、大和証券によりますと、国内の公募社債の債務不履行は2017年に経営破綻した大手エアバッグメーカーの「タカタ」以来、6年ぶりだということです。
日本の社債が債務不履行になった際の回収率は10%台と低く、今回も同様の水準になるのではないかと指摘しています。
こうした中、石川県の北國フィナンシャルホールディングスが、ユニゾホールディングスへの45億円余りの貸出金のうち、およそ15億円について、引き当てを行うと発表したほか、静岡県の清水銀行や高知県の高知銀行も同様の発表をしていて、影響が広がっています。
-- NHK NEWS WEB