東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー契約をめぐる汚職事件で、起訴された出版大手KADOKAWAの角川歴彦元会長(79)について、東京地方裁判所は27日、保釈を認める決定をしました。保釈金は2億円で、検察は決定を不服として準抗告しました。
出版大手KADOKAWAの元会長、角川歴彦被告(79)は、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会元理事の高橋治之被告(79)にスポンサー選定で便宜を受けたことへの謝礼などとして、総額6900万円の賄賂を提供したとして去年10月に贈賄の罪で起訴されました。
元会長の勾留は7か月余り続いていて、東京地方裁判所は今月18日に出された4回目の保釈請求を受け、27日、保釈を認める決定をしました。
保釈金は2億円です。
関係者によりますと、弁護側は裁判所に対し、元会長は持病があり、外部の病院で治療を受ける必要があると主張していたということです。
検察は決定を不服として準抗告しました。
裁判所がこれを退け、保釈金を納めれば、元会長は保釈される見通しです。
角川元会長は起訴された内容を一貫して否定しているということで、初公判の日程は決まっていません。
-- NHK NEWS WEB