JR東日本の昨年度1年間のグループ全体の決算は、新型コロナの影響が和らいでホテルなどの需要が回復傾向にあることから、最終的な利益が992億円の黒字となりました。通期の決算が黒字となるのは3年ぶりです。
JR東日本が27日発表した昨年度1年間のグループ全体の決算は、売り上げが2兆4055億円と前の年度より21.6%増えました。
また、最終的な利益は992億円と通期決算としては3年ぶりに黒字となりました。
感染拡大の影響で昨年度前半を中心に鉄道やバスの利用が低い水準にとどまりましたが、水際対策が緩和されたことでホテル事業や駅店舗内での事業などが回復傾向にあることが黒字に転換した要因です。
一方、主力の鉄道事業も徐々に回復傾向にあることから会社は、今年度の業績の見通しについて、最終利益が1370億円に増加すると見込んでいます。
JR東日本の渡利千春常務取締役は、記者会見で「黒字転換は必達の目標だったのでほっとしている。感染拡大の影響で回復にブレーキがかかった時期もあったが、年度末に向けてインバウンドの利用などが急回復した」と述べました。
-- NHK NEWS WEB