トヨタ自動車は、子会社のダイハツ工業で、車の認証に必要な衝突試験の不正が明らかになったことを陳謝したうえで、認証業務が適切に行われているか、グループ全体で総点検を実施する方針を明らかにしました。
ダイハツ工業の不正の発表を受けて、トヨタ自動車の豊田章男会長と佐藤恒治社長は28日、オンラインで取材に応じました。
豊田会長は「最も大切な安全に関わる問題であり、お客様の信頼を裏切る絶対にあってはならない行為だと思っております。世界中のお客様、すべての関係の皆様に心よりおわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」と陳謝しました。
トヨタ自動車のグループ会社では、去年3月に日野自動車で排ガスなどの検査データの不正が明らかになったほか、ことし3月には豊田自動織機がフォークリフト用のエンジンの国が定めた耐久試験で不正を行っていたことが発覚しています。
相次ぐ不正を受けて、トヨタは衝突試験や排ガス性能試験など、あらゆる認証試験が適切に行われているか、グループ全体で総点検を実施し、結果を公表する方針を明らかにしました。
豊田会長は「個社の問題ではなくグループ全体の問題として、トヨタ自動車の会長である私がガバナンスの主担当として今後やっていくことを皆様にお約束させていただきたい」と述べ、再発の防止に取り組む考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB