5月1日はメーデーです。労働団体「全労連」の大会が都内で開かれ、物価上昇分を上回る大幅な賃上げを目指すとするメーデー宣言を採択しました。
東京 渋谷区の代々木公園で開かれた「全労連」の中央メーデーには、主催者発表で1万5000人以上が参加し、オンラインでの配信も行われました。
この中で「全労連」の小畑雅子議長は「コロナ禍に物価高騰が追い打ちをかけ、実質賃金の低下は11か月続いている。日本の労働者が低賃金に置かれている背景にあるのは、急速に進められた正規から非正規への置き換えや雇用の流動化を進める政策だ。引き続き、大幅な賃上げや賃金の底上げに向けた運動を進めていく」とあいさつしました。
そして、物価上昇分を上回る大幅な賃上げで生活改善をはかり、すべての労働者の雇用の均等と安定を実現させるなどとした、メーデー宣言を採択しました。
内装業の60代の男性は「大手企業では賃上げが行われていますが、下請けとして働く自分たちに賃上げは行われていません。物価高で賃金が圧迫されていて生活は本当に苦しいです」と話していました。
訪問介護ヘルパーの50代の女性は「ハードな職場ですが春闘でのベースアップがなくモチベーションが下がってしまいます。ただ、会社の経営が厳しいことも理解していて、怒りのやり場がありません。みんないつか年を取るのでケア労働者に対してもっと関心を持ってもらいたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB