東京大学は、中国のネット通販最大手「アリババグループ」の創業者ジャック・マー氏が、学内の研究組織の客員教授に就任したと発表しました。
東京大学は1日、国際高等研究所に4年前設置した研究組織「東京カレッジ」の客員教授に、中国のネット通販最大手「アリババグループ」の創業者ジャック・マー氏が就任したと発表しました。
就任の理由について、重要な研究テーマへの助言や支援、講義や講演を通じて起業や経営などの豊かな経験や先駆的な知見を学生や研究者と共有することを期待しているとしています。
マー氏は3年前に中国の金融当局を批判するスピーチをしたあと、グループ傘下でキャッシュレス決済サービスなどを運営する「アントグループ」が上場延期に追い込まれるなど中国政府の締めつけを受け、ことし1月には「アントグループ」の実質的な経営の支配権を手放しました。
大学側は、マー氏の講義や講演の具体的な日程については今のところ決まっていないとしていて、本人と講義や講演などの機会を調整していくとしています。
マー氏は先月、3年間の任期で香港大学ビジネススクールの名誉教授にも就任しています。
-- NHK NEWS WEB