三菱商事は三菱UFJ銀行などとともに、脱炭素化につながる技術を持つスタートアップ企業などに投資するため、この分野では国内で最大規模となるおよそ1350億円にのぼるファンドを立ち上げることになりました。
このファンドは脱炭素社会の実現に向けて三菱商事と三菱UFJ銀行、それに韓国の投資会社が共同で立ち上げた会社が運営します。
投資の対象は、
▽水素や洋上風力発電などの再生可能エネルギー、
▽植物や廃油を原料とする代替燃料のSAF、それに、
▽二酸化炭素を回収して地下深くに封じ込める「CCS」といった脱炭素化につながる技術を持つ欧米のスタートアップ企業が中心となる見通しです。
運営会社では企業に出資を募ったうえで、来年4月までにこの分野では国内最大規模となるおよそ10億ドル、日本円でおよそ1350億円を集めて投資に充てる計画で、すでにおよそ4億ドルが集まっているということです。
ファンドでは実用化が近い技術を持つ企業への投資を想定しているということで、金融面で脱炭素化を後押ししたいとしています。
-- NHK NEWS WEB