「がんに効果がある製品開発をしている」などとがん患者や家族を勧誘し、無登録で会社の株を売り出していたなどとして逮捕・起訴された東京の健康食品販売会社の社長らが、違法な株の販売で得た金を「寄付」による集金と装ったとして組織犯罪処罰法違反の疑いで再逮捕されました。
再逮捕されたのは、東京 千代田区の健康食品販売会社「ウィンメディックス」の社長、白木茂容疑者(45)ら3人です。
警視庁によりますと、おととしから去年にかけ、法律に定められた登録を受けずに会社の株を売り出して得た金について、「寄付」による集金と装ったとして組織犯罪処罰法違反の疑いがもたれています。
違法な株の販売で1500人余りから合わせておよそ7億円を集めていましたが、株の購入者に対しては寄付金の受領書を送るなどして無償で株を譲ったように装っていたということです。
調べに対し、社長は容疑を認めているということです。
株の購入者の多くはがんの患者やその家族で「新たながん治療薬を開発中で医薬品として承認されれば高額な配当を受けられる」などと言って勧誘していたとみられますが、これまでに配当は確認されていないということです。
警視庁は去年4月までのおよそ5年間に全国の1万5000人余りに株を売り出し、およそ80億円を集めていたとみて、詳しい状況を調べています。
-- NHK NEWS WEB