週明けの5月1日のニューヨーク株式市場は、経営に懸念が高まっていたアメリカの銀行、「ファースト・リパブリック・バンク」が経営破綻し、資産と業務が大手銀行に引き継がれたことを受けて、売り買いが交錯する展開となり、ダウ平均株価は小幅な値下がりとなりました。
5月1日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は先週末に比べて46ドル46セント安い、3万4051ドル70セントでした。
ダウ平均株価の値下がりは、3営業日ぶりです。
取り引き開始直後は、「ファースト・リパブリック・バンク」が経営破綻したものの、資産と業務が大手銀行に引き継がれたことが安心材料となって、買い注文が出てダウ平均株価は値上がりしました。
その後、取り引き終了にかけてはFRB=連邦準備制度理事会が、今週開く会合で利上げを行うとの見方から、景気の先行きに警戒感が広がって売り注文が増え、ダウ平均株価は小幅な値下がりに転じました。
市場関係者は、「『ファースト・リパブリック・バンク』の資産と業務が大手銀行に引き継がれたことで、先行きの不透明感が和らいだと受け止めた投資家もいた。しかし、FRBの金融政策を決める会合が今週、開かれるのを前に先行きを警戒する投資家や取り引きに慎重な投資家も多く、値動きは小幅にとどまった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB