ネット通販の拡大で中国で段ボールの需要が増え、原料の古紙の価格が高騰しているとして、大手製紙メーカーの日本製紙は、菓子の箱などに使われる紙の出荷価格を来月から10%以上値上げします。
発表によりますと、日本製紙は菓子や薬の箱などに使われる「白板紙」という紙の出荷価格を、来月21日から10%以上値上げします。また、子会社を通じて販売している段ボール用の材料「段ボール原紙」についても、出荷価格を20%以上値上げします。
これは、ネット通販の拡大で中国で段ボールの需要が増えて、原料の古紙の価格が高騰していることや、ドライバー不足による輸送費の上昇、さらには、円安でこのほかの原料や燃料価格も値上がりしているためです。
日本製紙では「自助努力で収益を確保できるレベルを大幅に下回っている」としていて、包装などに使われる紙の値上げは、今後、商品の価格に影響を及ぼす可能性もあります。
原材料価格や物流コストの上昇を背景に、今月以降、食用油やティッシュペーパー、それにタイヤなど、暮らしに身近な商品で値上げの動きが相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB