2日のニューヨーク株式市場は前日にアメリカの銀行が経営破綻したことを受けて、ほかの銀行の経営も悪化して景気が落ち込むことへの懸念から売り注文が膨らみ、ダウ平均株価は一時、600ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
2日のニューヨーク株式市場は銀行株を中心に売り注文が膨らみ、ダウ平均株価は一時、600ドルを超える大幅な値下がりとなりました。
FRB=連邦準備制度理事会が3日まで開く金融政策を決める会合で利上げを行うとの観測が出る中、前日にアメリカの銀行、ファースト・リパブリック・バンクが経営破綻したことを受けてほかの銀行の経営も悪化し、景気が落ち込むことへの懸念が改めて強まりました。
その後は値下がり幅が縮小し、終値は前日に比べて367ドル17セント安い、3万3684ドル53セントでした。
西部カリフォルニア州に拠点を置く銀行、「パシフィック・ウエスタン・バンク」を傘下に持つ持ち株会社の株価が前日に比べて27%の急落となるなど、銀行の株価は軒並み下落しました。
市場関係者は「アメリカの債務上限問題への懸念が広がっていることも株価下落につながっている。投資家の間では銀行の経営に一段と厳しい目が注がれていてさらなる破綻につながらないかが当面の焦点だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB