FRB=連邦準備制度理事会の利上げの発表を受けた3日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は200ドルを超える値下がりとなりました。
3日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価はFRBが発表した声明とパウエル議長の記者会見の内容をめぐって売り買いが交錯しました。
0.25%の利上げは市場の予想通りだった一方、FRBの声明文が変更され利上げの停止を示唆しているとの受け止めが出て、ダウ平均株価は値上がりする場面もありました。
しかし、その後、パウエル議長が記者会見でインフレの収束には時間がかかるとして早期の利下げを否定したことなどから景気減速への懸念が高まり、株価は値下がりに転じました。
ダウ平均株価の終値は、前日に比べて270ドル29セント安い、3万3414ドル24セントでした。
市場関係者は「相次ぐ銀行破綻を受けて投資家の間でリスクを避ける動きが出ていることも株価下落につながった」と話しています。
また、3日のニューヨーク外国為替市場ではFRBが利上げの一時停止を示唆したとの受け止めから日米の金利差縮小が意識されドル売り円買いにつながり、円相場は一時、1ドル=134円台後半まで値上がりしました。
-- NHK NEWS WEB